「毎回同じ説明をGeminiに入力している」「用途ごとに回答の形をそろえたい」と感じていませんか。GeminiのGemの作り方を知ると、繰り返し使う指示を整理するきっかけになります。この記事では、公式ヘルプに沿った作成手順を確認したうえで、毎日の定型作業を一つのGemにまとめる例を紹介します。
- Gemの基本と通常のチャットとの使い分け
- パソコンでGemを作成して使う手順
- 調整して使えるカスタム指示と依頼文の例
- 期待した回答にならないときの見直し方
要点(先に結論)
- Gemは、作成して保存することでGemini アプリの回答を自分のニーズに合わせてカスタマイズするものです。
- パソコンでの作成手順は、公式ヘルプに沿って[ Gem]、[Gem を作成]へ進み、名前とカスタム指示を入力して[保存]します。
- 毎日繰り返す作業なら、「共通の進め方」をカスタム指示に書き、その日だけの材料をチャットで渡す、という分け方を試すとよいでしょう。
- 出力は内容を確認してから使いましょう。Gemini アプリの回答は間違えることがあります。
GeminiのGemとは
Gemは、Gemini アプリの回答を自分のニーズに合わせてカスタマイズするために作成・保存できます。この記事でいう「カスタム指示」は、Gemにどんな役割や回答の形を期待するかを伝える文章です。作成画面ではGemの名前とカスタム指示を入力します。まずは「毎回伝えている条件は何か」を書き出すと、指示に入れる内容を考えやすくなるでしょう。
たとえば仕事終わりに、手元のメモから「今日やったこと」「未完了のこと」「明日確認すること」を整理するとします。毎回変わるのはメモの中身で、変わりにくいのは見出しや書き方です。そこで、変わりにくい部分をGemのカスタム指示にまとめ、その日のメモを会話で渡す、という使い方が考えられます。仕事以外でも、学習記録の振り返りや応募書類の下書きの点検など、同じ形式で考えたい場面に置き換えられます。
Gemini アプリは、アイデア出しや計画、複雑な話題の要約、メールなどの最初の下書きにも利用できます。単発の質問は通常のチャットで試し、繰り返し使いたい回答形式が見えてからGemの指示に移す、という順番もよいでしょう。作成すること自体よりも、自分が毎回説明している前提を整理することを目標にしてみてください。
作る前に確認したいこと
Gemを使うにはGemini アプリへのログインが必要です。個人の Google アカウントでGemを作成・使用する場合は、13 歳(またはお住まいの国の該当する年齢)以上である必要があります。仕事用・学校用アカウントには、別の規約が適用されることがあります。所属先で使う場合は、その運用方針も確認してください。
Gemを作ったりGemと話したりする際には、Google の利用規約(生成 AI の使用禁止に関するポリシーを含む)が適用されます。公式ヘルプは第三者の権利を侵害しないよう注意を促し、生成内容を公開・使用する前に自分で検証して慎重に判断するよう求めています。後の例でも、実際の顧客情報や社内情報を入力してよいかは所属先に確認し、練習には架空の内容を使うとよいでしょう。
GeminiのGemの作り方と使い方
ここでは、Gemini アプリで Gem を使用するに掲載されたパソコンでの手順を示します。画面の名称は公式ヘルプの表記に合わせています。初回は短い指示で作り、実際の入力例で試してから直すと、何を変えた結果なのかを追いやすくなります。
Gemを作成する手順
- パソコンでGemini ウェブアプリにアクセスします。アクセス先は公式ヘルプで確認してください。
- 「サイドバーを開く」アイコンをクリックします。
- [ Gem]をクリックします。
- [Gem を作成]をクリックします。
- Gemの名前とカスタム指示を入力します。
- 必要に応じて、[知識]の下にある「ファイルを追加」アイコンをクリックしてソースを追加します。
- [保存]をクリックします。
名前は、用途を思い出しやすいものにするとよいでしょう。たとえば「毎日の作業整理」。カスタム指示には、対象となる作業、受け取る材料、出力する見出し、情報が足りない場合の扱いを書くと、試したときに修正箇所を見つけやすくなります。ここで挙げた名前や書き方は、日々使うための例です。
作成したGemの回答を試したいときは、公式ヘルプの「Gem をプレビューする」に沿って、右側のテキスト ボックスにプロンプトを入力し、必要ならカスタム指示を編集します。プロンプトはAIへの依頼文のことです。実際の利用場面に近い架空のメモを用意すると、「見出しが多すぎる」「推測が混じる」といった直したい点を判断しやすいでしょう。異なる内容のメモでも試し、自分が使いたい形になっているかを見てみてください。
作ったGemをチャットで使う手順
- パソコンでGemini ウェブアプリにアクセスします。アクセス先は公式ヘルプで確認してください。
- 「サイドバーを開く」アイコンをクリックします。
- [ Gem]をクリックします。
- [マイ Gem]で、使用したいGemを選択します。
- 下部のテキスト ボックスに質問やプロンプトを入力します。
- 送信アイコンをクリックします。
このとき入力する内容は、「その日だけ変わる情報」に絞る考え方が役立ちます。たとえば、カスタム指示に報告文の見出しを定めておき、チャットでは当日の作業メモと希望する読み手を伝えます。回答が目的に合わなければ、まず元のメモに必要な情報が入っていたかを確かめましょう。元の情報が十分なら、カスタム指示の言葉を見直す、という順番で切り分けられます。
Gemini ウェブアプリで作成したGemは、Gemini モバイルアプリとGoogle Workspace の Gemini サイドパネルにも表示されます。この記事の番号付き手順はパソコン向けです。別の画面で操作する際は、公式のヘルプの手順に沿って確認してください。
毎日の定型作業を一つのGemにまとめる例
ここからは、事務作業の「一日のメモを整理する」という架空の例で考えます。日報、引き継ぎ、翌日の確認事項について、同じ作業メモを材料に下書きを考える使い方です。まとめる範囲を決めるときは、何を優先するかが曖昧にならないよう、入力材料が共通する作業から試すとよいでしょう。出力を読んでから、Gemに頼む範囲を調整する方法もあります。
カスタム指示に入れる内容を分ける
カスタム指示を考えるときは、「誰向けか」「何を材料にするか」「何を返すか」「分からない点をどう扱うか」の順に整理してみてください。次の文章は、Gemの名前を「毎日の作業整理」とした場合の記入例です。実在の案件や人物を前提にしていないため、自分の仕事内容に合わせて言葉を入れ替えて使えます。
あなたは、私が毎日の作業メモを振り返るための文章作成を手伝います。
入力されるのは、その日に行った作業、途中で止まったこと、明日確認したいことを含むメモです。
次の見出しで、事実と確認が必要な点を分けて整理してください。
1. 今日行ったこと:メモにある内容だけを短くまとめる
2. 未完了のこと:残っている作業と、止まっている理由を分かる範囲で書く
3. 明日確認すること:確認相手や期限がメモにあれば示す
4. 共有用の下書き:同僚に送ることを想定した丁寧で簡潔な文章にする
メモにない事実、期限、担当者は作らないでください。
不足する情報があれば、最後に「確認したいこと」として質問してください。
この例では、見出しと判断の境界を指定しています。特に「メモにないことは作らない」は、もっともらしい補足が混ざったときに気づくための依頼です。ただし、そう書いたからといって回答の正確さが保証されるわけではありません。共有前には元メモと照合し、未完了の理由や確認相手が実際に合っているかを確かめましょう。
毎日の入力は変わる材料を中心にする
次は、そのGemとの会話に入力する例です。日時や数値を無理に埋めず、手元で把握していることと不明なことを分けています。指示の形を試す段階では、架空のメモで動きを確かめるとよいでしょう。
次の架空の作業メモを、共有前の下書きに整理してください。
前提:読み手は同じチームの同僚です。確定していないことは確定事項にしないでください。
作業メモ:
・問い合わせへの回答案を作成した
・回答案の確認は担当者に依頼中
・資料の表現を一部直したが、見出しは未確認
・明日は確認結果を受けて回答案を見直したい
出力:Gemで指定した見出しを使い、最後に私が確認すべき点を箇条書きで示してください。
共有用の文章が長いと感じたら、今回だけの希望を依頼文に加えてもよいでしょう。毎回同じ修正を頼んでいるなら、その希望をカスタム指示に移すか検討します。反対に、その日だけ必要な読み手や重点は会話で伝える、という分け方もできます。共通の条件と今回だけの条件を区別しておくと、後から指示を見直す際の手がかりになります。
先ほどの架空の作業メモについて、翌日の自分用チェックリストを作ってください。
前提:まだ確認結果は届いていません。完了したこととして扱わないでください。
出力:「最初に確認すること」「確認結果が出てから進めること」の見出しで整理し、判断に足りない情報は最後に質問として並べてください。
この例では、同じメモについて、共有向けの下書きと自分向けの確認事項を依頼しています。「同じメモを整理する」という中心を保ちつつ、会話ごとに読み手と出力の形を伝える考え方です。使ううちに目的が増えたら、その目的も同じカスタム指示に含めるかを改めて考えてみましょう。
職種ごとに置き換えるなら
営業なら、架空の商談メモを材料に、社内共有用の要約と次回確認したい質問を整理する例が考えられます。「相手が述べた要望」と「こちらの提案案」を分けるよう依頼すると、読み返すときの混同を防ぐ助けになるでしょう。事務なら、作業メモから未完了事項と引き継ぎ文の下書きを考える使い方ができます。企画なら、日々集めたアイデアのメモを「仮説」「手元にある情報」「追加で調べたいこと」に分ける例が考えられます。
いずれも、Gemに依頼するのは整理や下書きです。提出・共有する内容は利用者が確認する、という前提で試すとよいでしょう。職種名よりも「繰り返す入力」と「毎回ほしい出力」がはっきりしているかを、指示を考える手がかりにしてみてください。
Gemsと通常のチャットの使い分け
何でもGemにするより、繰り返す条件があるかを基準にすると選びやすくなります。次の表は、公式ヘルプにある用途と機能を踏まえた、使い分けの考え方(目安)です。右端は機能の優劣ではなく、作業を整理するための提案です。
| 選び方 | 公式ヘルプにある事実 | 使い分けの考え方(目安) |
|---|---|---|
| 通常のGemini アプリで会話する | アイデア出し、計画、要約、メールなどの最初の下書きに利用できる | 単発の疑問や、回答の形を試している段階で使う |
| Gemを作成して会話する | 作成・保存して回答をニーズに合わせてカスタマイズできる | 同じ役割、見出し、注意点を繰り返し伝える作業で試す |
| Gemにファイルを加える | 詳しいコンテキストの提供や、チャット内での特定のドキュメントの参照に利用できる | 参照してほしい資料がある場合に、入力してよい内容を確認してから検討する |
ファイルを使う場合は、Gemの作成時に[知識]からソースを追加できます。Google ドライブから追加したファイルについては、Geminiは最新バージョンを使用し、ファイルへの変更がGemに反映されます。資料を使う前には、Gemini アプリで Gem を使用するで該当する手順や条件を確かめてください。毎日のメモ整理なら、まず文章だけの指示で試し、資料を参照したい理由がはっきりしてから追加を考える方法もあります。
よくある失敗と対策
一つのGemに無関係な作業を詰め込む
日報の整理、企画の発想、応募書類の添削などを一度に指示すると、どの役割で答えてほしいかを自分でも見失いがちです。対策として、「同じ材料から作りたい出力か」を基準にまとめる範囲を決めてみてください。この記事の例なら、中心にあるのは毎日の作業メモです。別の材料や別の読み手を使う作業が増えたら、指示を分けるか考えるとよいでしょう。
出力の形を決めずに作る
「仕事を手伝って」だけでは、欲しい文章が要約なのか共有文なのか判断しにくくなります。対策は、見出し、読み手、文体、情報が足りない場合の扱いを文章で指定することです。細部まで初めから決めきる必要はありません。架空の入力例で試し、読みにくかった箇所だけを直すと、何が役立ったかを確かめやすくなります。
入力メモにない事実をそのまま使う
整った文章でも、担当者や期限が元のメモと違えば共有には使いにくくなります。Gemini アプリは間違えることがあり、公式ヘルプも回答の再確認を求めています。対策として、カスタム指示に「不明点は質問する」と書く例を試し、出力後にも固有名詞や判断の根拠を元資料と照らしてください。専門的な助言についてはGemini アプリの回答に依拠しないよう、公式ヘルプで注意されています。
最初の指示を作ったまま見直さない
同じ修正を毎回会話で頼んでいるなら、カスタム指示に反映するか考えてみましょう。公式ヘルプにはGemの編集手順が掲載されています。また、少し入力した状態で[Gemini を使用して指示を書き換える]をクリックすると、Gemini アプリにカスタム指示の書き換えを頼めます。提案された文章も、自分が意図した役割や制約になっているか確認してから使うとよいでしょう。
よくある質問
Gemは無料プランで作れますか?
利用前に、Gemini アプリの公式ヘルプと公式ページで最新の提供条件を確認してください。料金やプランの条件は変わることがあるため、この記事では作成手順と指示の考え方を中心に説明しています。
スマートフォンでも作ったGemを使えますか?
Gemini ウェブアプリでGemを作成すると、Gemini モバイルアプリにも表示されると公式ヘルプにあります。この記事の番号付き操作はパソコン向けなので、スマートフォンでの操作は公式のヘルプの手順に沿って確認してください。
作ったGemを後から直せますか?
公式ヘルプにはGemの編集手順があり、後でGemを編集してファイルを削除・追加できるとも説明されています。まずは入力例で回答を確かめ、繰り返し直したい点をカスタム指示に反映するとよいでしょう。
資料を回答の参考にできますか?
Gemにファイルを追加すると、詳しいコンテキストを提供したり、チャット内で特定のドキュメントを参照したりできます。取り扱う資料について所属先のルールを確認し、回答中の内容も元資料と照合して使いましょう。
作ったGemをほかの人と共有できますか?
公式ヘルプでは、GemやGemを使用した会話を共有できると案内しています。共有時の具体的な操作は公式のヘルプの手順に沿って確認してください。仕事の内容を共有する前には、含まれる情報を相手に見せてよいかも確かめましょう。
会社やチームで使うなら
チームで試す場合は、まず架空の作業メモを使い、必要な見出しと人が確認する項目をそろえるとよいでしょう。仕事用アカウントには別の規約が適用されることがあるため、実際の情報を扱う前に所属先の方針を確認してください。共有する文章は元の情報と照合する運用を考えましょう。法人での導入・研修を考えるなら、株式会社デジライズに相談できます。
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まとめ
GeminiのGemを作るときは、名前とカスタム指示を入力して保存し、実際の会話で試します。毎日の定型作業なら、共通する役割と出力の形を指示にまとめ、その日だけのメモを会話で渡す方法を試してみてください。回答は元の情報と照らし、繰り返し生じる修正点を指示の見直しに生かしましょう。Geminiの活用を体系的に学びたい人は、デジライズAIスクールのコース一覧や料金プランも確認できます。
出典
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